私の仕事は一期一会を地で行く寅さん稼業
メーカー系の研究所を辞してから早や14年が経つ。
月日の流れは速いもんだ。
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そして好きなことで食っていけるなんて何と素敵なことだろう。
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先日講演やセミナー、ワークショップで訪れたところを整理していたら、一期一会を地で行く、まるで松竹映画の寅さんのような稼業だなと思った。
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稼業の本質が口八丁、手八丁であり、浮き草稼業であることは間違いない。
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ご先祖は、きっと古代神話の猿田彦かもしれないし、全国を股にかけた京都・山崎油座の油売りかもしれない。本質的には人と接することが好きなことで今も昔も変わらない。
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この仕事の良いところは、津々浦々の生の情報が手に入り、しかも土地土地の地の物がそこで堪能できることだ。
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☆高知県赤岡町のとさを商店のちりめんおこげは美味かった
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例えば美味しいアユ料理ならば、岐阜の長良川、福井の九頭竜川、熊本の球磨川と、その手の専門料理店が川沿いにあり、その食味を十分堪能できる。いずれも激流の河川が身のしまった旨いアユを育てる。いずれも食してみたが、甲乙つけがたい味だ。日本酒との相性で最後は決まる。できれば日本酒も地のものが良い。
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その土地土地を知るには郷土料理に勝るものはない。もちろん講演やセミナーの仕事が終了してから、いそいそと出かけることにしている。自費で延泊することもやぶさかではない。
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そう考えると一期一会の仕事もわるくないなと思う今日この頃である。
☆私の仕事の醍醐味は、現地で人々と交流すること。写真は、旧知の農村レストラン・花農場あわのさんを訪ねた時の談笑のひとコマである(同行者・東海林氏撮影)。そうした友人・知人にあえるのが一番嬉しいものだ。