イクメンは勝小吉に学ぶべし!
学生の頃読んだ子母澤寛の「父子鷹」を再読しているが、勝海舟の父親・勝小吉は幕臣の小普請組(家禄41石)で今風に言えば自由時間のたくさんあった人。
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こうした人物には人間的な深みとパッションがあり、父親の愛情を全身全霊で受けて成長した子供に逸材が生れるケースが少なくないという。
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小吉の息子・勝海舟(麟太郎)もその一人だ。
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イクメンは本来かくあるべし。
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東京都墨田区両国には旗本男谷家(小吉はここから勝家へ養子に出た)の屋敷跡があり、いまは両国公園となっているし、息子麟太郎の病気快方を願い、小吉が水籠りしたことで有名な能勢の妙見山も近所にある。
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現在、墨田区役所前には勝海舟の銅像が建ち、能勢の妙見山にも地元住民から愛された勝海舟先生の胸像がある。こうした勝小吉・麟太郎のような父子鷹・親子鷹(親子が一つの目標に向かって努力する姿)が、現代のイクメンの目指すべき方向の一つではあるまいか。
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☆能勢の妙見山に建つ勝の胸像
☆本来、妙見山は旗本能勢家(本貫地は摂津、いまの大阪府)の守り神であった。小生、ご縁あって昨夏その能勢家の妙見山を尋ねる機会を得た。
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妙見山は道教の北極星信仰であり、葛飾北斎も北極星を信仰していた。
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関東に多い星宮神社もその一例である。
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あの徳川家康もその信奉者であり、日光東照宮の陽明門の真上には北極星が輝いている。