世間はガバナンスが効いたと言ってはいるが、その判断は正しかったか?
セブン&アイ ホールディングスの鈴木会長が退任した。 * 世間では取締役会のガバナンスが効いたなどと言っているが、私は違う見方をしている。 * 戦国時代の織田信長は、家格に応じた既定の働きしか発揮しえない譜代筆頭重臣の佐久間信盛を追放した。 *...
クローズアップ現代の国谷さん、23年間お疲れ様でした
昨日3月17日の放送をもって、NHKクローズアップ現代の国谷裕子さんの番組が最終回を迎えた。今後国谷さんのコメントを聞けないのがたいへん残念である。 私も、13年前に『広がるコミュニティ・ビジネス』(2002年6月3日放送)のゲスト解説者としてクローズアップ現代に出演させて...
イクメンは勝小吉に学ぶべし!
学生の頃読んだ子母澤寛の「父子鷹」を再読しているが、勝海舟の父親・勝小吉は幕臣の小普請組(家禄41石)で今風に言えば自由時間のたくさんあった人。 ☆ こうした人物には人間的な深みとパッションがあり、父親の愛情を全身全霊で受けて成長した子供に逸材が生れるケースが少なくないとい...
還暦をすぎて契約社員で残ったら、自ら『辞めます』といってはいけない
還暦をもって一旦会社を退職し、その後の給与は以前の半分以下の半年契約、もしくは年契約として勤務すれば、原則65歳まで勤められことになっているが、これは建前で思うような成果が出せないと、会社から契約を打ち切られるケースが増えている。 *...
60歳の戸惑い、無・年金期間の職探し
定年退職後の60歳から年金が出るということで自分の人生設計を考えていた人は少なくない。 しかし、それが年金支給開始年齢の先送りで、60歳の定年退職後に無・年金となり、65歳の年金支給日まで働くことを余儀なくされている無・年金者が最近目立ち、彼らが職探しに奔走している姿を目に...
少子高齢化で私たちの地域コミュニティは大きく変容している
あなたは次の地域コミュニティに関する質問に、 いくつ答えることができるだろうか。 まずは日本全体(オールJAPAN)で考えてみよう。 次に都道府県、そして市町村で考えてみよう。 •地域の高齢化率(65歳以上の占める割合)はどのくらい?...
私の仕事は一期一会を地で行く寅さん稼業
メーカー系の研究所を辞してから早や14年が経つ。 月日の流れは速いもんだ。 * そして好きなことで食っていけるなんて何と素敵なことだろう。 * 先日講演やセミナー、ワークショップで訪れたところを整理していたら、一期一会を地で行く、まるで松竹映画の寅さんのような稼業だなと思っ...
生ごみが自治体と企業、そして市民の協働を誘発する
先日総務省の仕事で訪れた埼玉県日高市役所から民間のセメント会社の工場を望んだのが次の写真です。 日高市内から出る生ごみを発酵させ、セメント原材料に混ぜてセメント製品を造る。日本では最大級の規模とか。焼却工場がいらなくなり、セメント焼成用の石炭使用量も減り、経済的な理にもかな...
創作版画集『村の版画』に想うこと
小生、創作版画並びに川上澄生を再び注目している。 38年前の学生時代は、愛知県岡崎市生まれの山本鼎の創作版画『漁夫』から入門したが、最近は地域コミュニティとの関係から生まれた『村の版画』(1925年刊)を特に気にしている。...
岡山の閑谷学校に日本の社会教育の真髄を見る
CB総合研究所が運営する”町の学校”の今後の参考にしようと、時間を見つけて講演先から訪れた岡山県備前市の閑谷(しずたに)学校を視察してきた。 閑谷学校は、江戸前期の岡山藩主池田光政公が1670年にその設立を家臣の津田に命じ、講堂はその3年後の1673年に完成した庶民のための...